毎日新聞 2017年7月21日 20時07分

 【カイロ篠田航一】エジプトで7月に入り、中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区出身の留学生らが治安当局に拘束されるケースが相次いでいる。過激派対策の一環としてイスラム教徒が多いウイグル族への圧力を強める中国政府の要請を受けた判断とみられ、一部は強制送還された模様だ。国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(HRW)は「帰国すれば拷問を受ける恐れがある」と訴え、送還を中止するようエジプト政府に求めている。

 HRWや中東メディアによると、拘束されたのは少なくとも62人に上り、弁護士や家族との接見も禁じられたという。留学生の一部はカイロにあるイスラム教スンニ派の最高権威機関アズハルで学んでおり、HRWは今月7日、エジプト政府に送還中止を働きかけるよう求める書簡をアズハルのタイエブ総長に送付した。
 一部の学生は捜索を恐れてトルコなどに逃れ始めたとの情報もある。一方、拘束されたものの身分確認後に解放された学生もいるという。


https://mainichi.jp/articles/20170722/k00/00m/030/097000c