中国 ウイグルで旅券申請にDNA提出義務づけ
NHK 2016年6月8日 6時41分

中国では、今月から新疆ウイグル自治区の一部地域で住民がパスポートを申請する際に、DNAのサンプルを提出することが新たに義務づけられ、ウイグルの人たちの間で反発が広がっています。
中国・新疆ウイグル自治区では、イスラム教を信仰するウイグル族が人口の半数近くを占めていますが、漢族との経済格差や宗教活動が制限されていることへの不満が背景にあるとみられる暴力事件が後を絶ちません。
中国政府はこうした暴力事件について、国外から流入した過激なイスラム思想が誘発した「テロ」だと主張し、ウイグルの人たちの移動やインターネット上のやり取りへの監視や取締りを強化しています。こうしたなか、自治区の共産党系のニュースサイトは、カザフスタンと国境を接するイリ・カザフ自治州の公安当局が今月1日以降、住民がパスポートを申請する際、身分証明書に加えてDNAのサンプルのほか指紋や声紋の提出を新たに義務づけるようになったと伝えました。
関係者によりますと、従来からウイグル族はパスポートの取得が漢族よりも難しく、今回の措置によりウイグル族の外国への渡航はさらに制限されるとみられます。今回の措置は、中国政府がウイグル族への監視を強めるねらいもあるとみられ、「反テロ」の名の下に抑圧的な民族政策が強まっているとしてウイグルの人たちの間で反発が広がっています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160608/k10010549521000.html


新疆ウイグル自治区の一部地区住民、旅券申請でDNA提出義務化
AFP 2016年06月07日 22:22 発信地:北京/中国

【6月7日 AFP】中国当局はイスラム教徒が多数を占める新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)の一部地区の住民に対し、旅券(パスポート)発給など渡航関係の書類を申請する際にDNAサンプルなどの提出を義務化した。地元メディアが伝えた。

国営地方紙・伊犁日報(Yili Daily)が現地公安当局の発表として伝えたところによると、同自治区伊犁カザフ(Yili Kazakh)自治州の住民は今月1日から、渡航関係書類を申請するために、指紋、声紋、「3D画像」を警察に提出しなければならないという。

新疆ウイグル自治区のイスラム系住民の多くは、この地区の文化や宗教に対する統制に加え、パスポート発給の拒否などは差別だと非難している。

同紙によると、イスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」の開始直前に導入された新方針は、パスポートの発給・更新申請や、台湾への渡航、香港・マカオへの出入に関する申請に適用され、要件を満たさない者は書類の発行を拒否される。(c)AFP

http://www.afpbb.com/articles/-/3089709?cx_part=topstory