中国とインドネシア、ウイグル族過激派の引き渡しで綱引き
産経新聞 4月23日(土)7時55分配信


【シンガポール=吉村英輝】インドネシアのルフット調整相(政治・治安)は21日、中国の上海で拘束されたインドネシア当局による手配犯の男の送還に際し、
インドネシアで収監されている中国新疆ウイグル自治区出身の過激派の引き渡し要求が中国側からあったことを明らかにした。インドネシア・メディアが報じた。
男は、1694億ルピア(約14億2千万円)の公的資金を流用したとして2003年に4年の刑期を言い渡され、国外逃亡していた元銀行頭取(68)。
自動車レース観戦のため訪れた上海で14日に取り押さえられ、21日夜にインドネシアに送還された。
インドネシア・メディアによると、中国当局は男を送還する“交換条件”として、ウイグル族4人の引き渡しを求めたという。
4人は、偽造旅券を使いインドネシアに入国し、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)に
忠誠を誓う過激派「東インドネシア・ムジャヒディン」(MIT)に参加した罪などで昨年7月、刑期6年を言い渡された。

両国は犯人引き渡し協定を結んでいるが、ルフット氏は中国からの4人の引き渡し要請について、
「別件なので分けて議論する必要がある」と不快感を表明。回答を保留したという。

識者からは「中国の圧力に屈して、(犯罪者は罪を犯した国で原則裁かれるとする)法制度を曲げれば、世論の反発は必至」との声が出ている。

ソース http://www.sankei.com/world/news/160422/wor1604220033-n1.html